昨日、会社を譲渡して2年になる社長と食事をしました。
その方は若くして起業しました。
『親分肌』と『非常に細かい計数管理』の両面を持つ文武両道の経営者であり、その特色を活かしてすばらしい会社に育て上げました。
そして、その方には夢があり、第2の人生をスタートさせるためにまだ若くして会社を譲渡しました。
引継ぎを終え、第2の人生をスタートさせるためにこれまで1年ほど休息時間を取られ、今までやれなかったことを思いっきりしているそうです。
時間とお金があるので、何でも出来ます。
しかし、会社を譲渡した当初は、非常に寂しかったと言っておられました。
経営をしている時は、『自分が属している基盤』があります。
『社員や得意先との絆』、『目標』、『緊張感』もあり、また全てのことに期限がつけられていました。
ところが、会社を譲渡してしまうとそれらの全てがなくなってしまいます。
なんか、気持ちに穴が開いたようで、凄く不安で寂しかったそうです。
会社を譲渡された方と話をしていると、2タイプあります。
1. ハッピーリタイア型
年齢の問題や漠然とした将来への不安により会社を譲渡された方は、すばらしいハッピーリタイアを実感されます。
『健康問題』や『連帯保証』で胃が痛む毎日から解放され、まさに世界がバラ色に変わります。
2. 事業家の虫が疼くタイプ
大成功して、まだ健康なうちに譲渡された方は、リタイアに物足りなさを感じられます。
事業が好きで、刺激が好きで、人間が好きなのです。
そこで、今までとは異なった観点で新しい仕事や事業に着手される方が多くおられます。
昨日の方も、1〜2年後に新しい方向に動くようです。
充電をした彼がどのように変貌していくのか、ものすごく楽しみです。
すばらしい方々の人生の大変革期に立ち合せていただけるのも、この仕事の醍醐味です。