菅谷監査役が先日の株主総会をもって退任され、一ヶ月が経過しようとしています。
当初7年間は常勤顧問として、最後の4年間は常勤監査役として、当社では11年間お世話になっています。
菅谷さんは、山一證券で35年前にM&Aの業務に就かれて以来、一度もM&A業務から外れることなく続けて来られた方です。
いわば、日本のM&Aの生き証人と呼べる方ではないでしょうか?
日本のM&A業界は大手から小さなブティックまで、菅谷さんの教えを請うた「菅谷学校」の卒業生であふれています。
私は菅谷さんと大阪商工会議所の「M&A市場」の開設準備委員会で知り合いました。
なんと素晴らしいご経験と見識をお持ちの方だろう!と感心した記憶があります。
その頃の私は創業直後で経験が浅く手探りで仕事をし、しかもまだ若くて生意気だったからです。
山一證券が自主廃業したとき、直ぐに「当社に来ていただきたい」とお願いに上がりました。
まだ当社が設立して8年目、社員も10名あまりの時です。
それ以来、ずっと菅谷さんにご指導いただき、当社も多くの人材が育ちました。
人望の厚い菅谷さんは、今回のご退任にあたり山一證券時代の部下や仲間からも毎日のように送別会があったそうです。
菅谷さんのご退任は、私に一時代が過ぎたことを感じさせます。
そして、「これからの日本のM&A業界をみんなで協力し合って健全に発展させていかなければならない」という責任感のようなものを奮い立たせてくれました。
現在は、企業の活性化、存続のために最もM&Aが必要な時代です!
これからも菅谷さんに教えていただいたことを胸に秘めて、我々第2世代が若手と力を合わせて「企業の存続と発展」のために頑張りたいと思います。