4月から北海道に札幌営業所を開設いたしました。
4月19日にプレス発表を行いましたが、北海道新聞では1面で取り上げられるなど大きな反響を呼んでいます。
先日も旭川でセミナーを行いましたが、申し込みが130名と驚異的な人気です。
セミナーの後に、旭川で今年3月に成約した譲渡企業、買い手企業の社長様とお話をしました。
譲渡企業は年商15億の鋼材卸N社。買い手企業も年商15億の鋼材卸S社です。
当社と提携していただいている北陸銀行様からの紹介により成約した案件です。
北海道は公共事業が10年で半減しており、鋼材卸もそれを反映して10年で売上が半減しています。
N社は、「売上半減」の中で「後継者不在」という2重の問題を抱えて悩んでおられました。
一方S社は後継者がいらっしゃいますが、年商が半減するような業界で、会社を継がせてもいいものか?という大きな悩みを抱えて逡巡しておられました。
今回S社がN社を買収することによって、年商30億円の旭川で最大手企業になりました。これで安心して継がせることができます。
N社の社長も後継者が決定し、懸案だった社員の継続雇用問題を解決することができました。
後継者問題の解決の他に本件のもう一つのポイントは、同じ地区内でM&Aが成立したことです。
旭川は5社の鋼材卸企業がそれぞれ住み分けをして微妙なバランスで存続しています。
「もし今回、東京や仙台の大資本がN社を買収していたら、旭川の鋼材卸のバランスは崩れ、全て共倒れで破綻しただろう」とおっしゃっていました。
私どもは、地方で本当に喜ばれる仕事をしています。
今回も、北海道に訪問して多くの方から「素晴らしい仕事をしてもらった」とほめられ、私が考えている以上に社員が活躍していることが実感できました。
札幌営業所の開設で、さらに地元密着の良い仕事ができたらと考えています。