『ブレイク』や『トラブル』になる案件について考えました

夏本番です!!
夏の季節のミュージシャン、桑田佳祐さんが食道がんとの報道が流れました。
音楽好きの私としては一日も早く回復していただき、また元気な歌声を聴かせて頂きたいと切に願います。
桑田さん、頑張ってください!!

さて、最近考えたこと。

『ブレイク』する案件や、『トラブル』になる案件について考えました。

『ブレイク』する案件は、顧客からの強い要望で当社が独自に決めた『ルール』や、一般的にM&Aでは鉄則とされている『セオリー』通りの手順を踏んでいないケースが多いと思います。

  • 買収側がDD(デューディリジェンス)不要という事でDDを省略して進めた案件(最後に不安が)
  • 案件化をきちっと行わずに進めた案件(DDでお化けが出現)
  • 着手金を全く取らなかった案件(顧客の意思が揺らぐ)
  • 基本合意や意向表明をせずにDDを行った案件(条件の錯誤が発生)
  • 売り手の希望を一方的に聞いた案件(最後に買い手が疑問を抱く)

等です。

M&Aは、譲渡側も買収側も最後の決断を下す事は大変な事です。
それこそ、人生や命が掛かっています。

当事者は最終段階で絶対に不安になりますが、幸い、当社の数百件の成功事例で、最終の決断をする時に『何が不安になるか』という事がわかっているわけです。

こういうものをクリアするのが『セオリー』であり『ルール』で、経験が豊かな当社だけのノウハウ、財産です。
これを無視してM&Aを進めると、どこかで破綻をきたします。

商談中に破綻をきたすと、『ブレイク』です。
成約後に破綻をきたすと、『トラブル』です。

M&Aプレーヤーは、商談展開で『相手の言いなりになる』ことが一番簡単です。
また、相手もそれなりの理由があって『ルール』を曲げてくるわけです。

しかし『理由』に目をつむって『ルール』を曲げてしまうと、『理由』を抱えたまま案件を進める事になります。結果的に『理由』が顕在化して、『ブレイク』や『トラブル』が発生する事になります。

『理由』を早期に顕在化させて、テーブルに乗せて、しかるべき対応をしておかないと最後に顕在化します。

『理由に目をつむってルールを曲げる』ことは極力避けた方が、結局は顧客の為になると信じています。