福島県の東邦銀行で地域復興セミナー

福島県に基盤を置く東邦銀行様が、6月7日の福島会場を皮切りに、会津、郡山、いわきの4箇所で『地域復興セミナー』を開催しました。

「M&Aを活用した事業の再構築」がテーマです。
この時期に大変な英断だと思います。

講師を私と当社執行役員の鈴木安夫さんとで分担し、当社も積極的に協力させていただきました。

私は福島会場での講師を担当しましたが、会場は満員で大盛況でした。
参加者の皆様は本当にお困りの様子で、その真剣さは通常のセミナーとは別物です。
私は、被災地やその周辺の方々とお話をさせていただき、今回の企業が受けたダメージは、我々が考えている以上に大きいと感じています。

2008年のリーマンショックの時に、企業は『受注が50%減少』などで存亡の危機に瀕しました。
金融円滑化法などにより、積極的に資金供与したおかげで何とか破綻を免れた企業が沢山あります。
この2年でリーマンショック以前の状況まで回復していれば良かったのですが、残念な事に多くの企業はまだ八合目までしか回復していませんでした。

このような状況での『大震災』です。

「泣きっ面に蜂」というか、不謹慎な言い回しかもしれませんが、病み上がりに交通事故のような感じで、体力が無い時に大震災に見舞われたわけですから、我々が考えている以上の痛手です。

私どもは、被災地の企業に対して

  • 『体力はあるが、被災地での成長には限界がある』
    このような企業に対して、他地区への進出で成長のお手伝いをする
  • 『被災地で体力が弱り、存亡の危機にある』
    このような企業に対して、他県資本の注入や持ち株会社によって存続のお手伝いを行う

を行っていきたいと考えています。